エアストリームを再生する話・その5
めっきり寒くなり、我が家の所有車もほとんどを冬タイヤに交換しました。
降らないわけはない地域なので準備はしておくことに越したことはありません。
レストアですが、平日はほぼ毎日Amazonやモノタロウから細々とした代用部品が届き、休日は早朝からせっせと直すというサイクルが出来上がっています。
ただ、この最近の寒さと修理箇所の難易度によって時間が変化します。寒さが厳しいと屋外での作業はなかなか大変です。
難易度もただ取り替えるだけならさほどでもないのでしょうが、外してクリーニング、錆のあるものは錆止め入りの同色でスプレーをし、見た目も錆止めもしっかりしなくては後々が心配です。
お正月休み中に内部の作業を進めるために天井に付いているルーフベントを交換し、窓の一部を改修しました。
このエアストリームはルーフベントが三つ付いていて、両端がただの蓋付きの換気口、真ん中が換気扇と蓋が付いている換気口です。
持ってきた時点で三つとも壊れていて、そのうちの真ん中は恐らく早いうちに破損したのか、雨が入るのを防ぐために丸く切った鉄板をかぶせていました。
最終的には三つとも壊れているので当然雨は入り、中は湿気で家具も床も腐ってしまっていましたが。
作業も先ずは鉄板の除去と付いているルーフベントの撤去からです。
鉄板が付いていた真ん中は鉄板にコーキングを付けて鉄板を固定していたようで、それを剥がすのに一苦労していました。
屋根に付いている以上、雨は必ず当たるので致し方ないです。
ルーフベントも取り付け時、コーキングを付けるのでしょうがないとも言えます。
それでもわざわざ鉄板を乗せる必要はなかったとも思うのですが・・・・・・
ルーフベントは三つとも新調しました。当然です。
三つ無事付きました。(都合により写真は二枚です)これで雨は入りません。
換気も難なくできるので、この後の室内作業がより快適にできます。
次に四方の窓のガラスの入れ替えです。
一枚は割れていましたが、残りは無事です。ですが、ここもガラスは全て交換することにしたようです。
始めの一枚は割れている箇所からにしました。
他は後回しでも大丈夫ですが、割れている箇所はいくら養生テープと紙で塞いでいてもいつかは雨風が入ってしまいます。
クリーニングと構造把握も兼ねて取り外して作業します。
分解し、ディスクグラインダーで枠の腐食をざっと落としてからコンパウンドで磨いていきます。真ん中に付いている桟は開閉時に開き角度を固定する物で、この部分は鉄でできているのである程度クリーニングしてからシルバーに塗装します。
塗装の乾燥が済み、クリーニングも終わるといよいよガラスのはめ込みです。
ガラスはゴムのビートで止められています。普通の家屋ではガラスはコーキングで固定されていたりしますが、トレーラーは動く物なのでゴムで固定した方が振動に強く、ガラスに影響が出にくいです。
このゴムも本土に発注して新調した物です。ゴムも劣化しますからね。
ガラスをはめ込み終わり、いざ本体に取り付けるぞ!といったときに予想外の事態が起きました。ガラスが本体上のリベットにぶつかるのです。純正のリベットは浅いのかガラスに干渉しなかったんですね。今回の補修で使っているのはちょっと長いので当たってしまうのでした。
サイズはぴったりで切ってもらっているのですが、僅かといえど当たるのではひびが入ります。しょうがないのでこれはガラスカッターでカットしました。
改めて取り付け。今回は大丈夫です。
やっと一枚が完成しました。この作業はたった一枚ですが、一日かかっていました。
ガラスが綺麗になっていると見栄えも良くなり、また一歩完成に近づいた感じがします。
まだまだ道のりは長いですが。